「高齢の従業員が安全に働けるよう、手すりや滑り止めを設置したい」
そんな中小企業が確認したいのが、厚生労働省のエイジフレンドリー補助金です。
労災防止設備や熱中症対策などに、最大100万円の補助を受けられる可能性があります。2026年度の申請期限は10月31日ですが、予算に達すると早く終了する場合があります。
エイジフレンドリー補助金とは?
高齢者を含む従業員が、安心して働ける職場づくりを支援する補助金です。
転倒や腰痛などの労働災害を防ぐ設備、夏場の熱中症対策、従業員の健康づくりなどが対象になります。
「高齢者向けの商品やサービスを開発する補助金」ではありません。自社で働く従業員の安全と健康を守るための制度です。
2026年度は3つのコースがあります
1. 専門家総合対策コース
外部の専門家による職場のリスク評価と、その結果に基づく改善を支援します。
- 第1段階・専門家によるリスク評価:補助率4/5、上限100万円
- 第2段階・設備や機器による改善:補助率1/2、上限100万円
- 転倒・腰痛予防の専門家指導:補助率1/2、上限100万円
第1段階の申請期限は、厚生労働省の最新案内で2026年9月30日まで延長されています。第1段階を実施しないと、第2段階へは進めません。
2. 熱中症対策コース
暑い環境で働く従業員の熱中症を防ぐ設備などが対象です。
- 補助率:1/2
- 上限:100万円
3. コラボヘルスコース
事業主と健康保険者が連携して行う、従業員の健康保持・増進を支援します。
- 補助率:3/4
- 上限:30万円
コースによって対象経費や申請条件が異なります。まずは自社の目的に合うコースを選びましょう。
誰が対象?
主な条件は次のとおりです。
- 中小企業である
- 労災保険に加入している
- 1年以上事業を行っている
- 60歳以上の従業員が常時1人以上働いている
対象となる60歳以上の方は、その事業場の労災保険の対象で、常時勤務している必要があります。役員は含まれません。
介護、製造、運送、小売、飲食、建設など、幅広い業種が対象になり得ます。
どんな設備が対象になる?
たとえば、次のような対策が考えられます。
- 床の滑り止めや段差の解消
- 手すりの設置
- 重い荷物を持ち上げる機器
- アシストスーツ
- 介護現場の移乗・入浴支援機器
- 車のアクセル踏み間違い防止装置
- 転倒や腰痛を防ぐ専門家の運動指導
- 暑い作業場所の熱中症対策設備
単に設備を新しくするだけではなく、従業員のどの危険を減らすのかを説明できることが重要です。
申請はいつまで?
2026年度の申請受付は、2026年5月20日から10月31日までです。郵送の場合は当日消印有効です。
ただし、予算に達した場合は期限前に受付が終了することがあります。
専門家総合対策コースの第1段階は、2026年9月30日までです。ほかのコースより締切が早いため注意してください。
補助事業を終えたあとの支払請求期限は、2027年1月31日です。
申請方法とGビズID
申請方法は、Jグランツによる電子申請または郵送です。メールでは申請できません。
Jグランツを使う場合は、GビズIDプライムが必要です。郵送で申請する場合は、GビズIDは不要です。
GビズIDの取得には時間がかかる場合があります。電子申請を予定している方は、早めに準備しましょう。
注文や契約は交付決定後に
対象設備の注文、契約、工事は、申請後に交付決定を受けてから行います。
交付決定前に注文した設備や、事業完了前に支払った経費は、補助対象にならない可能性があります。
「あとで補助金を申請すればよい」と先に購入せず、必ず手順を確認してください。
まとめ
- エイジフレンドリー補助金は、従業員の労災防止や健康づくりを支援する制度
- 60歳以上の従業員が常時1人以上働く中小企業などが対象
- 専門家総合対策と熱中症対策は最大100万円、コラボヘルスは最大30万円
- 2026年度の申請期限は10月31日。専門家総合対策の第1段階は9月30日
- 設備の注文や契約は、原則として交付決定を受けてから
- Jグランツ申請にはGビズIDプライムが必要。郵送申請なら不要
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公式情報:
※この記事は2026年9月5日時点の公式情報をもとにまとめています。金額、対象、募集期間は変更されることがあります。申し込む際は、必ず厚生労働省と補助金事務センターの最新情報をご確認ください。
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