「補助金と助成金、なにが違うの?」
これは経営者の方からいちばん多い質問のひとつです。
名前が似ているので混同しがちですが、じつは管轄も審査のしくみも違う別の制度です。
この記事では、ふたつの違いを5つの軸で整理します。
ひとことで言うと
- 補助金=審査があり、受かった人だけもらえる(競争型)
- 助成金=条件を満たせば、原則だれでももらえる(要件型)
どちらも返済は不要です。
融資(借入)とは違います。
5つの軸で比較
① 管轄がちがう
- 補助金:おもに経済産業省・中小企業庁・地方自治体
- 助成金:おもに厚生労働省
補助金は「事業を伸ばす」ための制度。
助成金は「雇用や働く環境を良くする」ための制度です。
② 審査のしくみがちがう
- 補助金:事業計画書を出して審査される。倍率あり
- 助成金:要件を満たして書類を出せば、原則もらえる
補助金は「採択率」が公表されています。
たとえば持続化補助金の採択率は約48%。半分は落ちます。
③ もらえる金額がちがう
- 補助金:数十万円〜数千万円(制度による)
- 助成金:数十万円〜百万円程度が多い
大きな投資には補助金、人材や雇用の改善には助成金が向いています。
④ 申請の時期がちがう
- 補助金:公募期間が決まっている(年に数回の締め切り)
- 助成金:通年で受け付けているものが多い
補助金は締め切りを逃すと次の公募まで待つ必要があります。
⑤ 支払いのタイミング
どちらも基本は後払い(精算払い)です。
先に自分でお金を使い、報告書を出したあとに振り込まれます。
どっちを先に検討すべき?
迷ったら、こう考えてみてください。
- 設備を買いたい、新しいことを始めたい → 補助金を探す
- 人を雇いたい、社員の研修をしたい → 助成金を探す
- 両方当てはまる → 両方同時に申請できる場合もある
なお、補助金と助成金は管轄が違うので、同時に使える(併給できる)ケースも多いです。
ただし、同じ経費に対して二重にもらうことはできません。
代表的な制度の例
おもな補助金
- 小規模事業者持続化補助金(販路開拓)
- デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)
- 新事業進出補助金(旧ものづくり補助金)
- 事業承継・M&A補助金
おもな助成金
- キャリアアップ助成金(非正規→正社員の転換)
- 人材開発支援助成金(社員の研修・教育)
- 両立支援等助成金(育児・介護と仕事の両立支援)
- 業務改善助成金(最低賃金の引き上げ)
まとめ
補助金は「事業投資」、助成金は「雇用・人材」。
管轄も審査方法も違いますが、どちらも返済不要で使えるありがたい制度です。
まずは自分の会社に合った制度がないか、チェックしてみましょう。
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※ この記事は2026年5月時点の一般的な情報にもとづいています。
制度の詳細は各公式サイトでご確認ください。